Insight / ホームページ発注の前に
ホームページ制作の見積もり、正しい見方
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この記事の結論
見積書を読むときに見るべきは金額ではなく内訳です。「一式」とだけ書かれていたら中身を出してもらう。金額の幅は作業量の幅です。総額・含まれる作業・公開後の費用、この3点が見えるまで比較してはいけません。
1. なぜ見積もりは怖いのか — 言い値で買わされる不安
ホームページの見積書を前にして、多くの経営者が同じ不安を感じます。「この金額が高いのか安いのか、判断できない」。原材料や仕入れと違って、ホームページには分かりやすい原価がないからです。
沼津や三島で工務店や町のクリニックを営む方にとって、これは初めて買う種類の買い物です。比較する基準を自分の中に持っていない。だから相手の言い値を信じるしかなく、それが不安の正体です。
解決策はシンプルです。金額そのものではなく、見積書の「読み方」を知ること。読み方さえ分かれば、高い安いは自分で判断できるようになります。
2. 「一式」の3文字に隠れているもの
見積書で最も注意すべき言葉が「一式」です。「ホームページ制作 一式 80万円」と書かれていても、その80万円で何ページ作るのか、文章は誰が書くのか、写真は撮ってくれるのかが一切分かりません。
これは必ずしも悪意ではありません。手間を省くために「一式」とまとめる制作会社もあります。ですが発注する側にとっては、中身が見えない箱を値段だけで買うようなものです。
対応は一つだけ。「内訳を出してください」と依頼することです。誠実な制作会社なら、嫌がらずに項目ごとに分解して見せてくれます。逆に内訳を渋る相手は、その時点で候補から外して構いません。
3. 金額の幅は「作業量の幅」
同じ「5ページのホームページ」でも、見積もりが20万円のところもあれば100万円のところもあります。なぜこんなに開くのか。答えは、ホームページ制作費の大部分が人件費、つまりかけた作業時間だからです。
複数の制作会社や比較サイトの公表値では、中小企業のホームページ制作費はおおむね30万〜100万円が一般的とされています。フリーランスは10万〜30万円、制作会社は50万円以上という整理が多い。この幅は、そのまま作業量の幅です。
たとえば文章をオーナー自身が用意するか、制作会社が取材して書き起こすか。デザインを既存の型に当てはめるか、ゼロから設計するか。一つひとつの選択で作業時間が何倍も変わり、それが金額に表れます。安い見積もりが手抜きとは限りませんし、高い見積もりがぼったくりとも限りません。「その金額の中で誰が何時間動くのか」を見るのが正しい読み方です。
4. 公開後の費用を見落とさない
見積書には「制作費」のほかに「保守費用」や「月額費用」が書かれていることがあります。ここを読み飛ばすと、後から思わぬ出費に驚くことになります。
保守費用とは、公開した後もホームページを動かし続けるための費用です。サーバー代やドメイン代といった実費に、不具合が出たときの対応や、文章の修正代行が含まれることもあります。何が含まれて何が別料金かは、契約前に書面で確認してください。
たとえば沼津のクリニックで「診療時間を変えたい」というとき、それが保守費用の範囲なのか、1回ごとに別料金なのか。この一文の確認が、3年後の総額を大きく変えます。
5. 【Top 5】見積もりで必ず確認する5項目
見積書を受け取ったら、次の5つを必ず確認してください。一つでも答えが曖昧なら、その場で質問するのが正解です。
ページ数と内訳
何ページ作るのか。トップページ・サービス紹介・会社案内など、ページごとに金額が見えるか。
文章と写真は誰が用意するか
文章作成・写真撮影が含まれるか、別料金か、それとも自分で用意するのか。ここが金額を最も左右します。
公開後の費用
月額の保守費用がいくらか。何が含まれて何が別料金か。サーバー代・ドメイン代は誰が払うか。
修正の回数と範囲
制作中の修正は何回まで無料か。公開後の小さな変更は誰が、いくらで対応するのか。
完成後にデータは自分のものか
解約したらサイトが使えなくなる契約もあります。ドメインとサイトの所有権が自分に残るかを確認します。
5項目すべてに即答できる制作会社を選ぶ。金額の安さより、この5つを隠さず説明してくれるかどうかが、信頼できる相手かどうかの分かれ目です。
6. 相見積もりの正しい取り方
相見積もりは3社程度が現実的です。1社だけでは金額が妥当か判断できません。逆に5社を超えると比較に疲れて、結局なんとなくで選んでしまいます。
大切なのは、全社に同じ条件を伝えることです。「ページ数」「文章は取材してほしいか」「公開時期の希望」を同じ言葉で伝えれば、返ってくる見積もりの差が、そのまま各社の「考え方の差」として読めます。
金額が一番安い会社が正解とは限りません。三島の士業事務所であれば、安さより「公開後に相談しやすいか」が重要かもしれない。見積もりは金額表ではなく、相手の仕事の進め方を映す鏡だと考えてください。
よくある質問
- 見積もりが「一式」とだけ書かれているのは問題ですか?
- 問題というより、確認が必要なサインです。「一式」は中身が見えないため、何ページ作るのか、何の作業が含まれるのかが分かりません。内訳を出してもらうよう依頼してください。誠実な制作会社なら嫌がらずに分解して見せてくれます。
- 見積もりの金額に幅があるのはなぜですか?
- ホームページ制作費の大部分は人件費、つまりかけた作業時間だからです。同じ「5ページのサイト」でも、文章や写真を誰が用意するか、デザインをゼロから作るか型を使うかで作業量が何倍も変わります。金額の幅は、作業量の幅です。
- 安い見積もりを選んではいけませんか?
- 安いこと自体は悪くありません。危ないのは「なぜ安いか」が分からない見積もりです。文章作成が別料金、公開後の修正が別料金、というように後から積み上がる構造かもしれません。総額が見えるまで比較しないでください。
- 見積もりに「保守費用」とありますが何の費用ですか?
- 公開後にサイトを動かし続けるための費用です。サーバー代やドメイン代といった実費に、不具合対応や更新代行が含まれることもあります。何が含まれて何が別料金かを、契約前に書面で確認してください。
- 相見積もりは何社くらい取るべきですか?
- 3社程度が現実的です。1社だと金額が妥当か判断できず、5社を超えると比較に疲れて選べなくなります。同じ条件を伝えて見積もりを依頼すれば、金額の差がそのまま「考え方の差」として見えてきます。
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出典
- 中小企業向けホームページ制作費の相場(複数の制作会社・比較サイトの公表値。Web幹事 / PRONIアイミツ / freee 等。公的統計ではない)
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