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安いホームページと高いホームページ、何が違うのか
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この記事の結論
安いサイトと高いサイトの違いは、見た目ではなく見えない4つの中身に出ます。スマホでの表示速度、スマホでの使いやすさ、文章が問い合わせにつながるか、公開後に直せるか。価格を見るのではなく、この4つにお金が使われているかを見てください。
1. 「見た目が同じなら安いほうでいい」の落とし穴
2社の見積もりを並べて、片方が30万円、片方が80万円。完成イメージの見た目はそう変わらない。だったら安いほうでいい——多くの経営者がここでつまずきます。
落とし穴は、ホームページの価値が見た目だけで決まらない点にあります。見た目はパソコンの大きな画面で確認しがちですが、実際にお客様が見るのは小さなスマホの画面です。そして表示の速さや使いやすさは、完成イメージの絵には写りません。
本当の差は4つ。スマホでの表示速度、スマホでの使いやすさ、文章が問い合わせにつながるか、公開後に直せるか。順番に見ていきます。
2. 違い その1 — スマホでの表示速度
1つ目の差は、スマホでページが表示されるまでの速さです。安く作られたサイトは、写真をそのまま重いまま載せていたり、余計なプログラムを動かしていたりして、表示に何秒もかかることがあります。
表示速度が商売に効くことは、データでも示されています。2020年に Deloitte と Google が共同で行った調査では、スマホの表示速度を0.1秒改善しただけで、ネット通販の購入率が8.4%上がったと報告されています。少し古い研究ですが、現在も業界の目安として広く引用されています。
沼津のお客様が「○○ クリニック 沼津」と検索してあなたのサイトを開いたとき、表示に3秒かかれば、その間に多くの人は戻るボタンを押します。速さは、来てくれたお客様を逃がさないための土台です。
3. 違い その2 — スマホでの使いやすさ
2つ目の差は、スマホでの使いやすさです。パソコン画面で作って「きれいにできた」と思っても、スマホで開くと文字が小さすぎたり、ボタンが指で押しにくかったりするサイトは少なくありません。
WEB の世界共通の指針では、指で押すボタンやリンクは最低でも一定の大きさを確保するよう求められています。小さすぎる電話番号ボタンは、押し間違いを生み、その一回で問い合わせの機会を失います。
三島の工務店なら、現場の合間にスマホで「リフォーム 三島」を調べる施主が多いはずです。その人が片手でストレスなく操作できるか。安いサイトと高いサイトの差は、こうした地味な作り込みに表れます。
4. 違い その3 — 文章が問い合わせにつながるか
3つ目の差は、文章の質です。安く作られたサイトは、見た目のデザインに予算を使い、文章はオーナーが書いた原稿をそのまま流し込むだけのことが多い。
ですが、お客様が問い合わせを決めるのは、デザインではなく文章を読んだときです。「何を頼めるのか」「いくらかかるのか」「どう進むのか」が分かりやすく書かれていなければ、人は不安で行動できません。WEB の利用者は文章をじっくり読まず流し読みする、というのは長年確かめられている事実です。流し読みでも要点が伝わる文章になっているか。ここが成果を分けます。
高いサイトは、この文章を制作側が取材して整える工程に予算を割いています。それは見た目には現れませんが、問い合わせ件数に直結する差です。
5. 違い その4 — 公開した後に直せるか
4つ目の差は、公開した後です。ホームページは作って終わりではありません。「料金を変えたい」「新しいサービスを足したい」「写真を入れ替えたい」——商売を続ける限り、直したい場面は必ず出てきます。
安く作られたサイトは、公開後の運用が想定されていないことがあります。直すたびに高い追加料金を取られたり、そもそも制作者と連絡が取れなくなったりする。これは「安かろう悪かろう」の典型です。
静岡の製造業のように、扱う製品や設備が定期的に変わる業種なら、なおさら公開後に直せる仕組みが重要です。最初の制作費が安くても、3年動かして総額がいくらになるかで比べてください。
6. 【Top 4】価格より先に確認すべき中身
見積もりを比べる前に、次の4つを各社に質問してください。価格はその後で比べれば十分です。
スマホでの表示速度を測るか
公開前にスマホでの表示速度を実際に測定し、数値で見せてくれるか。「速くします」だけでは不十分です。
スマホでの確認をするか
文字の大きさ、ボタンの押しやすさを実機のスマホで確認する工程があるか。
文章は誰が整えるか
取材して文章を整えてくれるのか、原稿をそのまま流し込むだけなのか。問い合わせ件数を左右します。
公開後の運用体制
公開後に直したいとき、誰がいくらで対応するのか。3年動かした総額で比べられるか。
価格は最後に比べる。この4つの中身が同じ条件で揃って初めて、金額の差が「お得かどうか」の意味を持ちます。中身が違うサイト同士の価格比較は、リンゴとミカンを比べているのと同じです。
よくある質問
- 見た目がきれいなら安くても大丈夫ですか?
- 見た目はホームページの一部に過ぎません。違いが出るのは、スマホでの表示速度、文章が問い合わせにつながるか、公開後に直せるかといった「見えない部分」です。見た目だけで判断すると、公開後に成果が出ない原因が分からなくなります。
- 高いホームページは必ず成果が出ますか?
- 金額の高さが成果を保証するわけではありません。高い見積もりでも、公開して終わりで運用が抜けていれば成果は出ません。大切なのは金額ではなく、表示速度・スマホ対応・文章・運用という中身に、その金額が使われているかどうかです。
- テンプレートを使ったサイトは品質が低いのですか?
- テンプレートそのものが悪いわけではありません。問題は、テンプレートに自社の文章や写真を載せただけで、表示速度やスマホでの使いやすさを確認していないケースです。型を使っても中身を作り込めば良いサイトになります。
- 安く作って後から作り直せばよいのでは?
- 作り直しには最初と同じくらいの費用がかかることが多く、結果的に二重払いになります。安いサイトで様子を見るより、最初に表示速度とスマホ対応だけは押さえておくほうが、長い目で見て安く済みます。
- 自分のサイトが安かろう悪かろうか、どう確かめますか?
- スマホで自社サイトを開き、表示にかかる秒数、文字の読みやすさ、ボタンの押しやすさを実際に確かめてください。表示が遅い、文字が小さい、問い合わせ先が探しにくいなら、見直しの時期です。
関連記事
出典
- Deloitte / Google, Milliseconds Make Millions(2020 年公表。現在も業界標準的に引用される速度とビジネス指標の研究)— deloitte.com/ie/en/services/consulting/research/milliseconds-make-millions.html
- Nielsen Norman Group, How Users Read on the Web(WEB 利用者は流し読みする、という確立した知見)— nngroup.com/articles/how-users-read-on-the-web
- W3C, Web Content Accessibility Guidelines 2.2(タップターゲットの最小サイズ等の指針)— w3.org/TR/WCAG22
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