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被リンクゼロから始める SEO

読了目安 8 分

この記事の結論

被リンクとは、他サイトから自分のサイトへ向けられたリンクで、検索エンジンが信頼の手がかりにする要素です。しかし Backlinko の分析では、全 Web ページの 95% が被リンクゼロ ―― 新規サイトは多数派です。Google は 2024 年のアップデートで、買った被リンクやスケール型のリンク獲得を減価しました。立ち上げ期は被リンクを追わず、競合の弱い低競合キーワードで土台を作る。これが現実的な順番です。

全 Web ページの被リンク状況 被リンクゼロ = 95% 5% 被リンクを持つページはごく一部。新規サイトが「ゼロ」なのは当たり前。 出典: Backlinko, We Analyzed 1 Billion Pages
図 1:被リンクゼロは「出遅れ」ではなく「標準状態」。多数派から始めるという前提を持つ。

1. 被リンクとは何か、なぜ重視されるのか

被リンクとは、他のサイトから自分のサイトへ向けられたリンクのことです。検索エンジンはこれを「他者からの推薦」のような信頼の手がかりとして扱ってきました。多くのサイトからリンクされているページは、それだけ参照される価値がある、という考え方です。

ただし、重視されるのは「量」ではなく「質」です。信頼できるサイトからの自然なリンク 1 本は、無関係なサイトからの大量のリンクより価値があります。リンクの数を機械的に増やす手法は、もはや通用しません。

つまり被リンクは、SEO の要素のひとつではあるものの、「集めればいい」という単純なものではありません。とくに新規サイトにとっては、最初から追いかける対象ではない、というのが本記事の立場です。

2. 被リンクゼロは「例外」ではなく「多数派」

「被リンクがないと SEO は無理」とよく言われます。しかし Backlinko が 10 億ページを分析した調査では、全 Web ページの 95% が被リンクをゼロでした。被リンクがないことは、例外ではなく多数派です。

新規サイトに被リンクがないのは、出遅れているからではありません。それが標準的な状態です。問題は「被リンクがないこと」ではなく、「被リンクがない状態で何ができるか」を知らないことにあります。

結論を先に言えば、被リンクが効いてくるのは「競合がいるキーワード」です。逆に、競合の弱い低競合キーワードであれば、被リンクの後押しがなくても上位化できる余地が残っています。だから新規サイトは、まずそこから始めます。

3. なぜ被リンクを「買ってはいけない」のか

被リンクが足りないなら買えばいい ―― これは危険な発想です。Google は 2024 年のアップデートで、スケール型のアウトリーチや低品質な被リンクを減価し、自然な高品質リンクを優遇する方向を強めました。

買ったリンクは評価されないだけでなく、リスクにもなり得ます。一時的に順位が上がっても、アップデートで一気に失われる可能性があります。短期の近道は、長期の足かせになりかねません。

大切なのは、Google が「自然な推薦」を見ようとしている、という方向性です。お金で作った推薦は推薦ではありません。だからこそ、被リンクは「集める」のではなく「集まる」状態を目指します。

買う・量産する リンクを買う / 量産する アップデートで減価される 順位が不安定になる 役立つ内容を積む 役立つ内容 / 地域での実績 自然に引用・紹介される 順位が安定して積み上がる
図 2:被リンクは「集める」より「集まる」。買った推薦は推薦にならない。

4. 【Top 5】被リンクなしで立ち上げる手順

被リンクゼロでも、新規サイトがやれることは少なくありません。順番が大事です。被リンクを後回しにできる施策から着手します。

競合の弱いキーワードを選ぶ

地域 × 課題のロングテールなど、誰も丁寧に答えていない具体的な問いを探す。被リンクの後押しが要らない領域から入ります。

1 ページで問いに答え切る

タイトルで約束した問いに、本文で完結させる。途中で打ち切らず、検索者の疑問を残さないページが評価されます。

サイト内の内部リンクを整える

被リンクは外から来ますが、内部リンクは自分で引けます。関連ページ同士をつなぎ、サイト内を回遊しやすくします。

技術的な土台を整える

表示速度・モバイル対応・構造化データなど。被リンクと無関係に、自分の手で改善できる品質要素を先に固めます。

地域での実体験を書く

自分の現場の写真、対応した地区名、実際の経験。AI 量産記事には書けない固有の情報が、長期的に被リンクを呼び込みます。

被リンクは「最後の伸びしろ」、土台が先。立ち上げ期にやるべきは、自分の手で動かせる要素 ―― キーワード選定・コンテンツの質・技術的な土台 ―― を固めることです。低競合キーワードの束ね方はロングテール SEO 戦略で詳しく扱います。

5. 自然な被リンクが集まる順番

被リンクを「集める」のではなく「集まる」状態にする ―― そのための順番があります。まず、本当に役立つ内容を公開します。誰かが参照したくなる情報がなければ、リンクは生まれません。

次に、地域での活動を積み重ねます。地域メディアや業界紙に取り上げてもらう、地元のイベントに関わる。こうした実績は、自然な言及やリンクのきっかけになります。Google は、こうした自然な高品質リンクを優遇する方向にあります。

順番を逆にしてはいけません。中身が薄いまま被リンクだけ追いかけても、土台のないところに看板を立てるようなものです。まず中身、次に実績、被リンクは結果としてついてきます。

6. 被リンクが必要になるのはいつか

被リンクがまったく不要、というわけではありません。必要になるのは、競合の強いキーワードを狙う段階に入ったときです。そこには資本も歴史もあるサイトがひしめいており、品質だけでは差がつきにくくなります。

ただ、その段階に来る頃には、サイトには中身と地域での実績が積み上がっているはずです。中身があるサイトには、被リンクは自然に集まりやすい。だから「立ち上げ期は被リンクを追わない」のは、被リンクを軽視しているのではなく、順番を守っているだけです。

新規サイトがまずやるべきは、自分の手で動かせる品質を固めること。被リンクは、その先の伸びしろです。焦らず、順番どおりに積み上げていきます。

よくある質問

被リンクとは何ですか?
他のサイトから自分のサイトへ向けられたリンクのことです。検索エンジンはこれを「他者からの推薦」のような信頼の手がかりとして扱います。ただし、量より質が重視され、不自然に集めたリンクは評価されません。
被リンクがゼロでも SEO はできますか?
できます。Backlinko の分析では全 Web ページの 95% が被リンクゼロで、新規サイトは多数派です。競合の弱い低競合キーワード、とくに地域 × 課題のロングテールであれば、被リンクなしでも上位化できる可能性があります。
被リンクは買ってもいいですか?
おすすめしません。Google は 2024 年のアップデートでスケール型のアウトリーチや低品質な被リンクを減価する方向を強めました。買ったリンクは評価されないだけでなく、リスクにもなり得ます。
被リンクはいつから必要になりますか?
競合の強いキーワードを狙う段階になってからです。立ち上げ期は被リンク獲得を後回しにし、競合の弱いキーワードで土台を作るのが現実的です。被リンクは結果として自然に集まる順番が理想です。
自然な被リンクはどうやって増やすのですか?
短期で増やす近道はありません。地域メディアや業界紙に取り上げてもらう、本当に役立つ内容を公開して引用される、といった積み上げが基本です。Google は自然な高品質リンクを優遇する方向にあります。

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出典

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