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fx T.C.HARTON
ダッシュボード解説 · 約 8 分

自動検出する構造レベル — PDH/PDL・ラウンドナンバー・フラクタル・VWAP

裁量の根拠となる「構造的レベル」をダッシュボードがどう自動検出しているか。前日高安・ラウンドナンバー・スイング (フラクタル)・セッション高安・VWAP の定義と使い方を解説します。

このダッシュボードの根幹は「構造ベースアプローチ」です。EMA や RSI といった指標はあくまで背景情報で、 実際の売買根拠は構造的レベルへの接触に置きます。本記事では、ダッシュボードが自動検出する構造レベルの種類と、 それぞれの定義・使い方を解説します。

前日高値 PDH 前日安値 PDL $3,300 ラウンド VWAP スイング高
図: ダッシュボードが自動検出する構造レベル群。前日高安・ラウンドナンバー・VWAP・フラクタル(スイング高安)を 1 画面に重ねて表示する。

構造レベルの階層 — 何を信頼するか

すべてのレベルが同格ではありません。信頼度に明確な階層があります。

階層レベル扱い
一次 (最重要)ユーザー描画の TL/SR、前日・前週・前月の高安、ラウンドナンバーエントリー根拠になる
二次 (確認)プライスアクション、ATR (SL 算出)一次を補強する
三次 (背景)EMA・ADX・RSI方向・強度・過熱の確認のみ

自動検出する構造レベル

① 前日・前週・前月の高安 (PDH/PDL/PWH/PWL/PMH/PML)

多くのトレーダーが意識する「区切りの価格」です。前日高値 (PDH) や前日安値 (PDL) は、その日のうちに何度も試されやすく、 反発・ブレイクの起点になります。

略称意味更新タイミング
PDH / PDL前日高値 / 安値サーバー時間 00:00
PWH / PWL前週高値 / 安値週初め
PMH / PML前月高値 / 安値月初め

② ラウンドナンバー (キリ番)

心理的節目となる価格です。銘柄ごとに自動で刻みを変えて検出します。

銘柄刻み
XAUUSD (ゴールド)$50 ごと (例: 3250, 3300)
JPY クロス (USDJPY 等)50 pips ごと (0.500)
メジャー (EURUSD 等)100 pips ごと (0.01000)

③ スイング高安 (フラクタル検出)

直近の高値・安値の「山と谷」を、フラクタル (前後数本より高い/低い極値) として自動検出します。 トレンドの押し目・戻りの起点や、損切りを置くべき直近高安の把握に使います。

④ セッション高安

FX は東京・ロンドン・NY の 3 セッションで性格が変わります。各セッションの高安を記録します。

Asian:    07:00 - 16:00 (JST)
Europe:   16:00 - 22:00 (JST)
NY:       21:00 - 06:00 (JST / 翌日)

たとえば「東京時間のレンジ高安を、ロンドン時間にブレイクする」といった典型パターンの把握に役立ちます。 なお当ダッシュボードの主戦時間は、ロンドンと NY が重なる 21:00〜翌 01:00 (JST) の流動性が高い時間帯です。

⑤ VWAP (当日出来高加重平均価格)

その日の「平均的な約定価格」をリアルタイムに描きます。価格が VWAP より上か下かで、その日の買い方/売り方どちらが優勢かを判断でき、 機関投資家が意識する基準線としても知られます。

コンフルエンス — レベルが「重なる」場所が最重要

単独のレベルより、複数の構造レベルが近接して集中する場所のほうが強く効きます。これを「コンフルエンス (合流)」と呼びます。

条件: 複数の構造レベルが ATR × 0.3 以内 に集中
表示: ★マーク + パネルの太枠強調
重要度: 3 要素 < 4 要素 < 5 要素以上

たとえば「前日高値 + ラウンドナンバー $3300 + 下降トレンドライン」が同じ価格帯に集まれば、そこは強力な抵抗帯です。 判定基準に ATR (平均的な変動幅) の 0.3 倍を使うことで、銘柄やボラティリティに応じて「近い」の基準が自動調整されます。

エントリーは「接触 + 価格行動」で 構造レベルに触れただけでは入りません。そのレベルで反発を示す価格行動 (プライスアクション) が出て初めて根拠が揃います。 プライスアクションの検出ロジックは別記事で解説します。

まとめ

関連: 相関マトリクスの読み方 / 銘柄パネルと BIAS スコア

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