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fx T.C.HARTON
ダッシュボード解説 · 約 7 分

プライスアクション検出 — ピンバー・包み足・インサイドバーの数学的定義

ダッシュボードが M15 で検出するプライスアクションパターンの厳密な定義を解説。ヒゲと実体の比率でどうピンバーを判定し、なぜ構造レベル接触時だけ表示するのかを示します。

プライスアクションとは、インジケーターを介さずに「ローソク足の形そのもの」から相場心理を読む手法です。 本ダッシュボードは M15 (15 分足) のみでパターンを検出します。本記事では、各パターンの厳密な数学的定義と、 なぜ「構造レベルに接触したときだけ」表示するのかを解説します。

ピンバー (ブル) 下ヒゲ≥実体×2 買い圧力 強気包み足 前足を陽線が 完全に包む インサイドバー 前足の範囲に 収まる(溜め) 構造レベル接触 時のみ表示
図: 主要なプライスアクション。ヒゲと実体の比率で厳密に判定し、構造レベルに接触したものだけをシグナル候補にする。

なぜ M15 だけなのか

本システムで M15 は「執行トリガー」の時間足です。上位足 (D1/H4/H1) で方向と構造を固め、最後に M15 のローソク足で 「いま入るか」のタイミングを計ります。だからプライスアクションは執行 TF である M15 に限定し、他の足では検出しません。 あちこちの足でパターンを拾うと、かえって判断が濁るためです。

検出パターンと数学的定義

「なんとなくピンバーっぽい」ではなく、ヒゲと実体の比率で厳密に判定します。

ピンバー (反転を示す長いヒゲ)

パターン定義
ピンバー (ブル / 買い)下ヒゲ ≥ 実体 × 2 かつ 上ヒゲ < 実体 × 0.3
ピンバー (ベア / 売り)上ヒゲ ≥ 実体 × 2 かつ 下ヒゲ < 実体 × 0.3

ブルのピンバーは「いったん下げたが、長い下ヒゲを残して押し戻された = 買い圧力」を意味します。 下ヒゲが実体の 2 倍以上、かつ上ヒゲがほぼ無い (実体の 0.3 倍未満) という条件で、形のはっきりしたものだけを拾います。

包み足 (エンガルフィング)

パターン定義
強気包み足当該足の陽線実体が、前足の陰線実体を完全に包含
弱気包み足当該足の陰線実体が、前足の陽線実体を完全に包含

強気包み足は「前の弱気を打ち消して上回る買い勢力の出現」を示します。

インサイドバーと、そのブレイク

パターン定義
インサイドバー当該足の高値・安値が前足の範囲内に完全に収まる
インサイドバーブレイクインサイドバー直後の N 本目で、その範囲を方向ブレイク
3 バー反転3 本連続の反転構造

インサイドバーは「エネルギーの溜め (収縮)」を表し、その後のブレイク方向に勢いが出やすいパターンです。

最重要 — 構造レベル接触時のみ表示する

ここが本システムの設計思想の核心です。M15 でピンバーが出ても、それ単体では UI に表示しません

パターン検出 → 構造レベルに接触しているか?
   接触している → ハイライト表示 (シグナル候補)
   接触していない → 内部記録のみ (UI に出さない)
なぜ単体では出さないのか プライスアクションは相場のあらゆる場所で頻繁に発生します。何もない価格帯のピンバーは「ノイズ」に過ぎません。 一方、前日高値や下降トレンドラインといった構造的レベルで出たピンバーは、「多くの参加者が意識する場所での反発」= 意味のあるサインです。構造 (一次根拠) と価格行動 (二次確認) が重なった瞬間だけを抽出することで、だましを大幅に減らします。

裁量での使い方

  1. 上位足 (D1/H4) で方向を確認 (BIAS スコア)
  2. H1 でエントリーゾーン (構造レベル) を特定
  3. そのレベルに価格が接触
  4. M15 でプライスアクションが点灯 → エントリー検討
  5. ATR を基準に損切り幅を算出

プライスアクションは、この流れの「最後の引き金」を担います。

まとめ

関連: 自動検出する構造レベル

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