経済指標カレンダーは、相場を一瞬で動かす経済イベントの予定表です。ダッシュボードの右カラムに常駐し、 発表時刻・通貨・予測値・前回値・発表までのカウントダウンを表示します。本記事では、その取得元と、 「なぜ高インパクトだけに絞るのか」という設計判断を解説します。
データソース — Forex Factory
指標データは Forex Factory の週次 XML フィードから取得します。万一取得に失敗した場合は MT5 内蔵カレンダーにフォールバックします。
メイン: Forex Factory XML feed (週次)
バックアップ: MT5 内蔵 Calendar
取得頻度: 1 時間に 1 回
カウントダウン: 1 秒ごと (ブラウザ側で計算) Calendar data courtesy of Forex Factory (https://www.forexfactory.com)
なお当サイト (T.C.HARTON) のトップに掲載している「今週の経済指標」も、同じ Forex Factory の公開 XML から 毎日自動取得しています (米国東部時間を JST に変換して表示)。
なぜ「高インパクトのみ」表示するのか
Forex Factory は指標の重要度を 3 段階 (高🔴 / 中 / 低) で提供しますが、本ダッシュボードは高インパクトのみを表示し、 中・低は完全に非表示にします。
情報の取捨選択も「設計」
1 日に何十件もある中・低インパクト指標をすべて出すと、本当に警戒すべきイベント (米雇用統計・CPI・FOMC など) が埋もれます。
裁量トレードで重要なのは「いつポジションを持つべきでないか」を判断すること。そのために相場を実際に大きく動かす指標だけに絞り込みます。
余計な情報を「出さない」ことも、視認性最優先のダッシュボードの設計判断です。
表示項目とカウントダウン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表時刻 | JST に変換して表示 |
| 通貨 | どの通貨に影響するか (USD/EUR/JPY 等) |
| 指標名 | 米雇用統計、CPI、政策金利 など |
| 予測値 / 前回値 | 市場予想とのギャップが反応の大きさを左右 |
| カウントダウン | 発表までの残り時間 (1 秒更新) |
| 警告色 | 発表前後 30 分は色を変えて注意喚起 |
裁量での使い方 — 「指標を避ける」という戦略
XAUUSD (ゴールド) は米国の指標、特に米実質金利・雇用統計・CPI・FOMC に極めて敏感です。 これらの発表前後はスプレッドが急拡大し、価格が一瞬で数十 pips 飛ぶため、テクニカルの根拠が無効化されます。
- 発表前: カウントダウンを見て、新規エントリーを控える / 既存ポジションのリスクを調整する
- 発表直後: 警告色の間は手を出さない。値が落ち着くのを待つ
- 予測 vs 前回: ギャップが大きいほど反応が荒れやすいと事前に身構える
つまりカレンダーは「仕掛けるため」ではなく、多くの場合「仕掛けないため」に使います。 指標トレードを推奨するものではなく、不要なリスクを避けるための防御ツールです。
まとめ
- Forex Factory の XML を 1 時間ごとに取得 (MT5 内蔵にフォールバック)
- 高インパクトのみ表示し、中・低は非表示で視認性を確保
- JST 表示 + 発表前後 30 分の警告色
- 主用途は「指標発表時間を避ける」防御。特にゴールドは米指標に敏感
関連: 通貨強弱の計算ロジック